穀類やイモなどの炭水化物は体内で糖に変わるため、血糖値が高い人は控えるように言われることがあります。
確かに炭水化物を多く摂取すると血糖値が上がりやすいのですが、炭水化物は重要なエネルギー源でもあるので、全く摂らないわけにもいきません。
そこで、糖尿病食で摂取する炭水化物としてお勧めなのがイモ類です。
なぜならジャガイモやヤマイモは米よりも血糖値が高くならず、むしろ急激な上昇を抑えるからです。
特に「菊芋」には、インスリンの分泌を促す働きもあるようです。
さらに、イモ類は食物繊維もたくさん摂取できるのも嬉しい点です。
糖尿病食のメニューを考える時には、イモ類を積極的に取り入れましょう。
それから、米・小麦・トウモロコシ・キビ・アワなどの穀類の中にも血糖値が上がりやすいものとそうではないものがあります。
例えば、糖尿病食には米よりはパンの方が向いています。
これは、米を主食にしている日本人よりも、パンを主食にしている欧米人の方が血糖値が上がりにくいことからも分かります。
また、メニューの中ではトウモロコシなどに替える工夫をしてみましょう。
人間が活動するためには炭水化物は必ず必要なので、糖尿病食では血糖値が上がりにくいものから選ぶと良いでしょう。
糖尿病と診断されると極端に炭水化物を減らす人がいますが、体のために良くありません。
炭水化物としては上記以外にも、大豆以外の豆類、果物が挙げられますし、野菜の中にも炭水化物を多く含むものがあります。
これらも含め、炭水化物も適切な量の範囲で摂るように心がけてください。