糖尿病の原因としてよく言われるのは、栄養バランスが悪い食事や運動不足です。
しかし実は、加齢のために糖尿病になる人もかなりいます。
これは、60歳以上の約6人に1人は糖尿病にかかっているというデータからも明らかです。
加齢のために糖尿病になるのは、インスリンの分泌機能が衰えるからです。
つまり、血糖値を下げる働きをするインスリンが減るために糖尿病になるのです。
さらに、腎機能が衰えることも糖尿病のリスクを高めます。
糖尿病にかかってしまったら、普段の食事を糖尿病食に替えるなどの対策が必要です。
しかし高齢者の場合には、足腰が弱っていて料理ができなかったり、寝たきり状態の場合もあります。
あるいは普通の料理はできる状態でも、糖尿病食に必要な食品交換表を見るのが難しいという人もいます。
また、糖尿病食について理解できない人もいるでしょう。
塩分を摂り過ぎていても、何十年もその味付けで過ごしてきているので、それを変えることができないのです。
そこで、高齢者が糖尿病食を取り入れるのであれば、高齢者向けのサービスを利用しましょう。
ほとんどの場合、市町村の福祉課が窓口になってサポートをしているようです。
お弁当タイプの糖尿病食を自宅まで届けたり、歯が弱い人向けの献立も用意しています。
高齢者の場合には、糖尿病が進んで重症化することもあります。
特に網膜症や神経障害などの合併症を起こすと深刻な状態になってしまいます。
高齢者が糖尿病と診断された場合には、周囲もサポートをしながら治療や対策を行いましょう。