糖尿病は原因によって「1型糖尿病」「2型糖尿病」「妊娠糖尿病」「続発性糖尿病」などに分けられます。
糖尿病になると糖尿病食で血糖値を下げますが、特に「2型糖尿病」では高い効果が期待できます。
2型糖尿病の主な原因は、栄養バランスの悪い食事や運動不足、不規則な生活です。
最近は食が欧米化していることもあり、肥満が原因になっている人もかなりいます。
糖尿病には血糖値のコントロールが大切ですが、これは糖尿病食でかなり改善します。
また、一時的な糖尿病である「妊娠糖尿病」で、糖尿病食を取り入れることもあります。
妊娠糖尿病とは、妊娠中に増えるホルモンの影響でインスリンの働きが低下して、一時的に血糖値が上がるというものです。
妊娠糖尿病でも食事のカロリー制限は必要です。
しかし、胎児のためには栄養も摂らなければいけないので、糖尿病食を取り入れる人もいるようです。
妊娠糖尿病はそれまで糖尿病の要素がなくても起きますが、ほとんどの人は出産後には治ります。
その他に糖尿病食を利用するのが「続発性糖尿病」です。
これは肝硬変などで併発した糖尿病ですが、治療の一環として糖尿病食を取り入れる場合があります。
なお、糖尿病の中でも「1型糖尿病」には、糖尿病食による食事療法はあまり効きません。
なぜなら1型糖尿病は、膵臓のランゲルハンス島にあるβ細胞が先天的に死滅していて、インスリンが生成できないのが原因だからです。
血糖値を下げるためのインスリンがほとんど分泌されないので、生涯を通してインスリン注射をするのが主な治療法です。