糖尿病患者の中には子供もいます。
ただし先天的な要因による「1型糖尿病」と、主に肥満が原因の「2型糖尿病」では治療方法が異なります。
まず、1型糖尿病の治療はインスリン療法を中心に行います。
1型糖尿病で出される糖尿病食では、炭水化物やタンパク質が少なめです。
これは、インスリンの働きを促して血糖値を安定させるためです。
2型糖尿病については、その患者の多くが肥満児です。
無制限にお菓子や清涼飲料水を与え続けたために発症するのがほとんどです。
その他の要因として、もともとインスリンの分泌が活発でない子供が過食をして発症することもあります。
いずれにしろ2型糖尿病は、食生活に大きな原因があります。
食事を糖尿病食にして内容を改善し、肥満を解消するためには運動も必要です。
それと、一時的な糖尿病である「妊娠糖尿病」というものもあります。
ただしこの妊娠糖尿病にかかった人の中には、出産後に2型糖尿病になる人もいるので気をつけましょう。
妊娠中に糖尿病の症状が出たら、糖尿病食による食事療法を行い、それに加えて軽い有酸素運動も取り入れて血糖値を下げます。
しかしこれらの対策で血糖値が下がらない場合には薬を服用することになります。
妊娠糖尿病は放置していると妊娠中毒症を引き起こすこともあります。
また、お腹の赤ちゃんが極端に大きく育ってしまったり、尿路感染症になる可能性もあります。
一時的なものだからと軽く考えずに、しっかりと対策を行ってください。
糖尿病食は、患者の状態や症状に合わせて考えるのが基本です。
糖尿病にかかったら、きちんと医師に相談をして適切な判断を仰ぎましょう。