糖尿病食の献立は、カロリーや塩分、糖分などが高くならないように考えます。
さらに、血糖値を下げる効果がある食材を積極的に取り入れると良いでしょう。
身近な食品では「バナナ」がお勧めです。
バナナは食物繊維が多いことに加えて、カリウムなどのミネラルが塩分を排出させます。
さらにインスリンの分泌を促す効果もあります。
最近では「朝バナナダイエット」が注目を集めましたが、実は糖尿病の症状を改善する効果も高い食品なのです。
それと、料理の味付けや風味を加える時には「黒酢」がお勧めです。
黒酢は、血中総コレステロールや中性脂肪を減らす効果があるので、糖尿病食に向いている食材です。
また、糖尿病食には、カロリーが低い海藻類を使うと良いというのはよく知られています。
その中でも海藻類に含まれる「フコイダン」という成分が、糖尿病の症状を改善する効果が高いと言われています。
これは海藻のネバネバのもとになる成分なので、特に粘り気の多いモズクなどは糖尿病食に向いています。
モズク酢や海藻サラダ、昆布の煮物などを日々の献立に含めてください。
それから、まだあまり知られていない食材ですが、「ヤーコン」も血糖値を下げる成分が豊富です。
ヤーコンはアンデス原産のキク科植物ですが、最近ではスーパーでも見かけるようになってきました。
昔から薬として使われてきたものなので、安心して食べることができます。
サラダに混ぜたり、きんぴらにするのもお勧めです。
また、ヤーコン茶は血糖値が急激に上がるのを防ぐので、食後に飲むと良いでしょう。
糖尿病には食事療法がかなりの効果を発揮すると言われています。
糖尿病食は、血糖値を下げる食材を多く使った献立になるように工夫していきましょう。