私達の血液にはブドウ糖が含まれています。
ブドウ糖は筋肉を動かすエネルギー源になったり、脳の働きを正常に保つなど、生命を維持するための大切な働きをしています。
ブドウ糖は食事で摂取できますが、時には食べ過ぎなどが原因でブドウ糖の量が多くなることがあります。
その場合には、膵臓からインスリンが分泌されて、ブドウ糖の量は減らされます。
しかしこのコントロール機能が低下すると、ブドウ糖が増え過ぎて糖尿病になってしまいます。
機能が低下する原因として、主に太り過ぎや運動不足が挙げられますが、加齢によるものや、低下しやすい体質の人もいると言われています。
糖尿病であるかどうかを判断するには、血中のブドウ糖の濃度を調べます。
この数値を血糖値といいますが、正常な数値は、空腹時で80〜110mg/dl、食事の2時間後で80〜140mg/dlです。
この数値を超えたら糖尿病なので、食事は糖尿病食に切り替えましょう。
糖尿病の治療では、糖尿病食による食事療法が高い効果をもたらします。
例えば、高血糖のせいでドロドロになった血液も、食事の内容を変えることで、かなり改善すると言われています。
糖尿病が怖いのは、悪化すると様々な合併症を引き起こすからです。それらの合併症の多くは、命を落とす危険があったり、日常生活に支障をきたす深刻なものです。
そのような状態にならないように、糖尿病と診断された人は食事を糖尿病食にして、血糖値を下げていきましょう。
また、糖尿病までは至っていなくても、検診などで血糖値が高めだった場合なども、早めに糖尿病食を取り入れて、食生活を改善することをお勧めします。